2013年09月16日

ほしい物リストに注意

 Amazon.co.jpで買いたい商品を見つけたとき、カートに入れておくか1クリックで今すぐ買うかと思います。近日中に買いたい物ならそれで良いのですが、「そのうち買おうかな」程度にしか思っていない商品を買い物かごに入れておくと、商品値段が変わったり、当初の出品者から入手できなくなったときにいちいちメッセージが表示され、少し邪魔に感じます。そこで、買い物かごに入れずにほしいものリストに入れておこう……なんて使い方があります。

 「ほしい物リスト」は、名前の通りに考えれば、そのような使い方をする物に見えます。しかし、この機能はそれだけではありません。

 この画像をご覧下さい。

ほしい物リスト.png

「ほしい物リスト」と大きく書かれているすぐ下に「このリストはほかの人が検索することができます」と書かれています。さらに、その右には「ほしい物リストサーチ」というものがあり、ここに人名を入力して検索すると、その名前の人が何をほしがっているのか表示されます。Amazonは大多数の人が実名で登録するでしょうから、ここから個人の趣味が漏えいしてしまうのです。

 ほしい物リストが漏えいしてほしくない場合は「ほしい物リスト」という見出しのすぐ下にある「公開/非公開の設定を変更する」のリンクをクリックして「非公開」を選べばOKです。

 Amazonの利用者がするべきこととしてはこの対策をすることくらいですが、Amazonがやるべきことは何でしょうか。自分の趣味を全世界に公開してしまうという重大な問題に対して、目立った警告も出さないAmazon.co.jpの姿勢には不信感を覚えます。商品購入の確認画面のように、画面1つ大きく使って、重要な部分を赤い文字にして情報が公開されることを警告するか、もしくは、明示的に公開の設定を入れない限り非公開にしておくべきだと思います。

 同様の問題は、Amazonのほしい物リストだけではありません。Googleのマイマップも標準では情報を公開するようになっており、自宅や職場の所在地を公開してしまった人がいます。

Googleマイマップで意図せぬ情報公開多発、「うっかり」で済めばいいが
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0811/09/news001.html

 ほしい物リストは「ほかの人が検索することができます」という、他の情報に埋もれた中にある小さい文字まで読まないと情報が公開されていることに気付かない仕様です。もしかすると、他のサイトの同様の機能や全然別の機能にも、気づかないうちに情報を公開してしまうものがあちこちにあるのかも知れません。漏えいして欲しくない情報を入力する場合は、サイトごと、機能ごとに、このように埋もれた短文すらも見落とさないよう念入りに探さないと情報を漏えいを防げない時代になりつつあります。

 安心して買い物もできない、地図に目印もつけられない状態になるくらいなら、不要な情報公開ができない方がよほど望ましいと私は思います。

Amazonの「ほしい物リスト」で本名や趣味がばれる? ネットで騒動に
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0803/12/news082.html
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posted by 北条利彦 at 11:48 | Comment(0) | ウェブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月14日

ユーザーとアカウント

 記事の見出しに挙げた2つの単語「ユーザー」と「アカウント」は区別があいまいに使われていることが多々あります。「ユーザーアカウント」という、両者をあいまいなまま区別しないように呼ぶための単語まであるくらいです。

 しかし、実際にはこの2つの単語は意味が異なります。e-Wordsで「アカウント」を調べてみると……

アカウント 【 account 】
コンピュータやネットワーク上の資源を利用できる権利のこと、または利用する際に必要なIDのこと。PPPアカウントやメールアカウントなどがある。

……と書かれています。「権利のこと」と言われてもピンとこないかも知れませんが、元々の「アカウント(account)」の意味が銀行の「口座」であることを考えると分かってきます。

 銀行の利用者(ユーザー)が人であるのと同じように、コンピューターの「ユーザー」も人のことを指します。銀行に口座という概念があるのと同じように、コンピューターにもアカウントという概念があるのです。コンピューターのユーザーは、コンピューター上にアカウントを作ることで、そのアカウントに許された操作ができるようになるというわけです。

 銀行口座と同じようにコンピューターのアカウントも1ユーザーにつき1件が基本ですが、そうでない使い方もできます。たとえば、鈴木さんがコンピューターを使うためにsuzuki1とsuzuki2というアカウントを作成した場合、1人のユーザーが2つのアカウントを持っているということになります。逆に、administratorというアカウントを、鈴木さんと佐藤さんの2人のユーザーが使う……という(望ましくない)管理をする組織もあります。

 アカウントの説明は、前述したように「コンピュータ(中略)の資源を利用できる権利のこと」と端的に書かれますが、その中には、上記のような意味が含まれているのです。
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posted by 北条利彦 at 10:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | 基礎知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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