2009年05月16日

ソフトウェアとはそもそも何か

 コンピューターと他の電化製品を区別する最大の特徴でもあり、コンピューターの分かりにくさの最大の原因でもあるのは何と言ってもソフトウェアです。

 普通の電化製品は完成すると決まった動作しかしません。一方のコンピューターは、新たに情報を加えることで機能を追加したり、今まで使っていた機能を変更することが可能です。それによって、他の電化製品では考えられないほどの多様な機能を実現できているのです。

 多種多様な機能を持っていて、後から機能追加が簡単なコンピューターですが、機械自体は非常にシンプルな機能しか持ち合わせていません。たとえば以下のような機能です。

(1) メインメモリーの指定した場所から4バイトを読み込む。
(2) メインメモリーの指定した場所に4バイトを書き込む。
(3) 読み込んでいる2つの値の加減乗除。
(4) 外部の装置とデータをやりとりする。

 機能の種類はこの4つではなく桁が違うほどありますし、これよりも高度な機能もあります。しかし、「マウスが動いたら画面上のカーソルを動かす」とか「アイコンを表示する」というほど高度な機能は、コンピューター自体は持ち合わせていないのです。

 それでもコンピューターが本当に高度な機能を持っているのは周知の通りで、それを実現するために、(4)の機能をうまく使っています。(4)の機能を使うとデータが保存されている装置からデータを読み取ったり、その装置にデータを書き込んだりできます。この機能で読み書きするデータはどのような意味を持った情報でも良いことがポイントです。

 ハードディスクやDVD-RAMなどの記憶媒体には、もちろん文書や音声などのデータを保存しておくことができます。それ以外にもたとえばコンピューターが行うべき処理の手順を意味するデータも保存できます。このデータとあのデータを読み込んで、かけ算をして、その結果をディスクに保存して……という手順自体をデータとして保存しておくわけです。その処理手順を表すデータこそがソフトウェアです。

 すぐには信じにくいかもしれませんが、32ビット程度の数値の計算の積み重ねだけで文字や画像や音声が生まれてくるわけです。10ステップや100ステップの処理でそれらを実現するのは無理ですが、100万ステップや1000万ステップあれば可能です。あとはそれらをディスプレーやスピーカーに送信すると、人間が知覚できる状態になります。

人気ブログランキング
web拍手 by FC2
posted by 北条利彦 at 09:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | ソフトウェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/119605945

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。