2009年11月10日

Firefoxに見るOSの役割

 しばらく更新しない間にWindows 7を購入したので、今回からは画面の画像がWindows 7仕様になります。

 さて、今回はFirefoxのウイルスチェック機能についてです。Firefoxの比較的新しいバージョン(2.0以降?)を使用している人なら、ダウンロードするときに表示されるウインドーで、ウイルスチェックが行われるのを見たことがあるかと思います。

FxCheckVirus.png


 このウイルスチェックの機能は、Firefox自体についているものではありません。ウイルスは日に日に新しいものが出ているので、ウイルスを駆除するためのデータも頻繁に更新する必要があります。これをウェブブラウザーの機能の一部にするのはかなり大変です。

 ではどうしているのかというと、Firefoxは、コンピューターにインストールされているウイルス対策ソフトの機能を呼び出して使っているのです。ただ、他のソフトの機能を呼び出すこと自体、なかなか大変なのです。

 ウイルス対策ソフトは特に有名なものはウイルスバスターと、Norton AntiVirus(以下、Norton)ですが、このほかに、有名なところでもNOD32、ZERO、Avast、AVG、カスペルスキー、マカフィーがあり、一説によると、全部で数十種類あるとか……。

 これらのソフトについて、どの機能を呼び出せば、保存されているファイルのウイルスチェックができるのか調べて、それを実装して、ちゃんと動くかどうか検証するのは大変な労力がいります。人が操作する分にはマウスで画面をクリックしていけば良いのですが、あるアプリケーションが別のアプリケーションの機能を呼び出すとなると大変です。

 たとえば、Firefoxに、Nortonのウイルスチェックを呼び出す機能を作りたいとします。そのためには、まずNortonの仕様を調べて、どの機能を呼び出せば良いのか把握しなければなりません。そして、Nortonのウイルスチェックを呼び出す機能をFirefoxに実装して、それがちゃんと動くかどうか確かめなければなりません。さらに、Firefoxがインストールされているパソコンに、Nortonもインストールされているかどうか確認する機能も必要です。

 このような事柄を、数十種類のウイルス対策ソフトごとに作るのは、効率的なやり方とはとてもいえません。

 ではどうしているのかというと、実はWindows自体にウイルス対策ソフトを登録しておく機能があるのです。そして、アプリケーションがウイルスチェックを呼び出すための命令も、Windowsに用意されています。Firefoxはそれを使っているものと考えられます。

FxCheck.png


 Firefox以外にも、ウイルスチェックの機能が必要ならば、Windowsの命令を呼び出すことでウイルスチェックができます。

 このように、複数のアプリケーションに共通して必要になる機能というのはいくつもあります。プリンターで印刷する機能や、ウインドーの枠を表示する機能などがそれです。このような機能を、アプリケーションごとにいちいち作っていると大変なので、共通して必要になる機能を誰かが作って、他の人はそれを利用する……という仕組みが必要です。その役割を果たしているのがOSです。

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posted by 北条利彦 at 11:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | ソフトウェア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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