Vistaより古いWindowsにはウェブを閲覧するためのソフトウェアであるInternet Explorer (以下、IE)と、電子メールを送受信するためのソフトウェアであるOutlook Express (以下、OE)が付属しています。そのため、ウェブの閲覧にIEを使い、電子メール送受信にはOEを使っている人は多いと思います。
この2つのソフトを両方とも使用している人で、いつの間にか知人のメールアドレスが漏えいしたと驚く人を見かけたことがあります。確認してみたところ実際には漏えいしていなかったので安心でした。しかし、実際の仕組みを知らないとかなり不可解に見える機能があったので紹介しておきます。
リンクをクリックするとメールを送信するウインドーが表示されることはよくあります。たとえば、下のリンクをクリックすると、 mail@example.co.jpへメールを送信するウインドーが開きます。なお、このアドレスは実在しないので送信しようとしても失敗します。
メール送信 この記事を開いているときにIEの[表示]メニューにある[ソース]をクリックすると、ごちゃごちゃと書かれた記号の羅列が表示されると思います。この途中に次の記述があります。
<a href="mailto:mail@example.co.jp">メール送信</a> 前述のリンクは、この行をウェブブラウザーが解釈した結果として生成されたものです。詳しい意味は省きますが「mailto:」の直後にメールアドレスを書くと、そのアドレスにメールを送信するリンクが生成されるわけです。
さて「mailto:」の直後はメールアドレスを書くのが普通ですが、たとえばここに「佐藤 敏夫」と書くとどうなるでしょうか。つまり、次の記述がある場合です。実際にクリックしてみてください。
<a href="mailto:佐藤 敏夫">メール送信</a> メールアドレスの欄に「佐藤 敏夫」と書かれた、次のようなウインドーが表示されます。

アドレスの欄に名前は書かれているものの、実際の送信先メールアドレスはどこにも入力されていないので、このまま送信しようとしてもエラーになります。
ではアドレス帳を開いて「佐藤 敏夫」さんのメールアドレスを登録してもう一度やってみるとどうなるでしょうか。
ひとまずメールアドレスを登録してみましょう。Outlook Expressを開いて[ツール]メニューの[アドレス帳]をクリックします。さらに表示されたアドレス帳で[新規作成]ボタンの[新しい連絡先]をクリックします。

そして、表示されたダイアログボックスで姓名にそれぞれ「佐藤」と「敏夫」を入力して、誰かの電子メールアドレスを入力したうえで[追加]をクリックし[OK]をクリックします。[OK]の前に[追加]をクリックするのを忘れないでください。

では、先ほどメール送信ウインドーを開いたリンクをもう一度クリックしましょう。

先ほどとは違い、「佐藤 敏夫」の名前にリンクが張られています。さらに、このまま件名と本文を書けは登録したメールアドレスにメールを送信することもできます。
これは、どういうことを意味するのでしょうか。
どこかのホームページにアクセスしていて適当なリンクをクリックしてみると、自分の知り合いへメールを送信するダイアログボックスが表示される……ということが起こるかもしれない、ということです。
こういう事情を知っていれば何とも思わないでしょうが、知らない人にとっては
「このホームページの作者は、なぜ佐藤敏夫のアドレスを知っているんだ!?」
……という不安に襲われます。実際にはそのホームページには、佐藤敏夫さんのメールアドレスなど書かれていないので現実的な危険性はありません。
posted by 北条利彦 at 19:59
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